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排泄ケアを考えよう7

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2013-06-18

今回は排泄アウターの一つ、「テープ止め紙おむつ」について詳しく見ていきましょう。このタイプは昭和58年、今から30年前に初めて発売され、以来さまざまな改良が施され今日に至っています。寝たままでも介護者による交換が簡単で、しっかりとテープで止められて、吸収量や保水性にも優れています。寝たきりの方に最も適した紙おむつと言えるでしょう。しかしそうした長所も、使い方に問題があると生かされません。「テープ止め紙おむつ」の構造や機能を正しく理解して、適切に使用することが何より大切。それが紙おむつを使う高齢者ご本人はもちろん、介護する方の負担軽減にもつながるのです。

立体ギャザーを立たせる

「テープ止め紙おむつ」を使う際、特に注意したいのは立体ギャザーAをちゃんと立たせること。この立体ギャザーは不織布と伸縮性素材で作られており、尿や便をせき止め、漏れを防止する役目を持っています。いわば“防波堤”の役割を果たすもの。だからちゃんと立っていないと意味がないのです。たたまれた紙おむつを広げ、背側と腹側を両方の手で持って開きながら2〜3回振って、寝ている状態の立体ギャザーを立たせます。こうして手間をかけ、機能を生かすことで、股ぐりからの漏れをしっかり防止。紙おむつの快適度もアップします。

尿パッドと併用する

「テープ止め紙おむつ」は発売当初、単体での使用を前提として作られていました。しかし現在では排泄アウターと捉え、排泄インナーである「尿パッド」と併用することが多くなっています。つまり紙おむつ本体が汚れていなければ尿パッドだけを交換。取り換えが簡単なので介護負担が軽減されるうえ、コスト面でも経済的です。ただし併用する場合でも、立体ギャザーの役割を忘れずに。使用する尿パッドは立体ギャザーの内側Bに入る大きさのものを選び、ギャザーが立った状態を維持しなくてはなりません。また尿パッドの重ね使いは避けましょう。

体のラインに沿ってテープ止め

「テープ止め紙おむつ」はヒップサイズで選びます。S・M・Lと表示されている商品もありますが、必ずcmを確認して選びましょう。その上で大切なのが、体のラインに沿って、きっちりとテープを止めること。テープ上Cは骨盤をホールドするように斜め下に下げることで、体に沿いやすくなり、動きやすくて漏れにくくなります。またテープ下Dは斜め上に引き下げ、テープが大転子(大腿骨の外側の出っ張り)の上にくるようにすれば、足が動かしやすく、動いてもずれにくくなるのです。こうした注意で、テープ止めタイプの長所が生きてきます。

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浜田 きよ子
高齢生活研究所所長、排泄用具の情報館「むつき庵」代表。母親の介護をきっかけに、高齢者の暮らしを広げる道具について学ぶ。以来、福祉用具の選び方や使い方を伝える中で、介護に関する相談を受けている。2003年より排泄用具の情報館「むつき庵」を開館。『ヘルパー以前の介護の常識』(講談社)、『排泄ケアが暮らしを変える―百人百様の老いを支えて』(ミネルヴァ書房)など多くの著書がある。

[会社概要]

排泄用具の情報館
むつき庵

TEL: 075-803-1122
住所: 京都市上京区下立売通黒門西入橋西二町目648
営業時間: 10:00〜17:30(入館17:00まで)
※月〜水曜は予約制。詳しくは問い合わせを。
定休日: 日曜・祝日・館外研修日

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